メルマガの適切な文字数とは?作成時のコツを解説!

メルマガは情報をしっかり届けたい一方で、読む側の負担を考えると「どこまで詰め込むべきか」で悩みがちな方は多いはずです。特にオウンドメディアを運用する立場だと、社内からの要望もあり、つい文章が膨らんでしまいます。
そこで本記事では、成果につながるメルマガの最適な文字数と、読まれる構成の工夫について解説します。
本記事で解説する内容
① メルマガの適切な文字数(PC、スマホのそれぞれ)
② メルマガのタイトルの適切な文字数
③ 長文のメルマガがよくないと言われる理由
④ 適切な文字数でメルマガを作成するコツ
本記事をお読みいただくことで、メルマガ運用のポイントを理解し、自社のナーチャリング施策の効果を高められるようになりますので、是非とも最後までお読みください。

X(旧: Twitter): @webkirin
COUNTER株式会社 代表取締役/SEOコンサルタント。
1993年生まれ。大学卒業後に外資系ITコンサルティング企業にてERP導入コンサルタントとして複数のシステム運用プロジェクトを経験。その後、CINCにてWebアナリスト、株式会社バンケッツにて不動産メディア事業責任者を経験し独立。フリーランスSEOコンサルタントを経験した後にニュートラルワークスにジョイン。SEO/コンテンツマーケティング戦略を得意分野とする。
◆ 経歴
2017年 日本タタ・コンサルタンシー・サービシズ株式会社/システムエンジニア(SAP Basis)
2018年 キャップジェミニ株式会社/ITコンサルタント(SAP SD/MM)
2019年 株式会社CINC/Webマーケティングアナリスト
2019年 株式会社バンケッツ/事業責任者(不動産メディア事業)
2020年 独立/Webマーケティングコンサルタント
2022年 株式会社ニュートラルワークス/執行役員 SEOコンサルティングリード
2024年 COUNTER株式会社 代表取締役
◆ 得意領域
・SEO戦略策定から実装支援(データベース・コンテンツ)
・コンテンツマーケティング戦略策定から実装支援
メルマガの適切な文字数とは
メルマガの適切な文字数は、読者の興味を引きつけつつ、情報を効果的に伝えるために非常に重要です。PC、スマホのそれぞれで理想の文字数が異なります。
デバイス | 最適な文字数 |
---|---|
PC | 500~800文字 |
スマホ | 300~500文字 |
ここでは、各デバイス別の文字数の目安について解説します。
PCの場合
メルマガをPCで読む際の適切な文字数は、一般的に500文字から800文字程度が理想とされています。この範囲内であれば、読者は内容をスムーズに理解しやすく、必要な情報を効率的に得ることができます。
特にPCでは、画面が大きいため、長文でも一度に多くの情報を視覚的に捉えることが可能ですが、あまりにも長すぎると逆に集中力が途切れてしまうこともあります。
また、PCでのメルマガは、リンクや画像を効果的に活用することで、文字数を抑えつつも情報量を増やすことができます。
例えば、重要なポイントを箇条書きにしたり、関連するリンクを設置することで、読者が興味を持った部分をさらに深掘りできるように工夫することが重要です。
スマホの場合
スマートフォンでメルマガを読むユーザーが増えている現代において、メルマガの適切な文字数は特に重要です。
スマホの画面は限られたスペースしかないため、長文は読者にとって負担となりやすいです。一般的に、スマホでのメルマガは300〜500文字程度が理想とされています。
この文字数であれば、スクロールをしながらも読みやすく、要点を把握しやすいです。
メルマガのタイトルの適切な文字数
メルマガのタイトルは、読者の興味を引くための重要な要素です。そのため、適切な文字数を考慮することが必要です。一般的に、メルマガのタイトルは30文字から50文字程度が理想とされています。
この範囲内であれば、検索結果や受信トレイでの表示が見やすく、読者がクリックしやすくなります。タイトルが短すぎると、内容が伝わりにくくなり、逆に長すぎると、重要な情報が埋もれてしまう可能性があります。
長文のメルマガがよくないと言われる理由
メルマガの内容が長文になると、読者にとってさまざまな問題が生じることがあります。
長文のメルマガがよくないと言われる理由
① 読者が要点を読み取れない
② 読者が飽きてしまう
③ 文章全体がわかりにくくなる
読者が要点を読み取れない
メルマガが長文になると、読者が重要な情報を見逃してしまうリスクが高まります。
特に、忙しい現代人にとって、限られた時間の中で情報を処理することは容易ではありません。長い文章は、読者が要点を把握する妨げとなり、結果としてメルマガの効果を減少させる要因となります。
読者は、目を通す際に自然とスキミングを行います。つまり、全ての文章をじっくり読むのではなく、目に留まった部分だけを拾い読みする傾向があります。
読者が飽きてしまう
メルマガにおいて、長文が読者の興味を失わせる大きな要因の一つは、飽きてしまうことです。
特に、情報が詰め込まれすぎたメルマガは、読者にとって負担となり、最後まで読まれることが難しくなります。読者は、短時間で必要な情報を得たいと考えているため、長い文章はその期待に応えられないことが多いのです。
また、長文は視覚的にも疲れを引き起こします。特にスマートフォンでメルマガを読む場合、画面が小さいため、文字がぎっしり詰まった文章は一層読みづらく感じられます。
文章全体がわかりにくくなる
長文のメルマガは、読者にとって理解しづらい要因となることが多いです。
特に、情報が詰め込まれすぎると、重要なポイントが埋もれてしまい、読者が何を伝えたいのかを把握するのが難しくなります。文章が長くなると、自然と要点がぼやけてしまい、結果として読者が興味を失ってしまうこともあります。
また、長文は視覚的にも圧迫感を与え、読む気を削ぐ要因となります。特にスマートフォンでメルマガを読む場合、画面が小さいため、長い文章はスクロールが多くなり、読者が疲れてしまうことが考えられます。
適切な文字数でメルマガを作成する時のコツとは
読者目線で適切な文字数のメルマガを作成する時には、次にあげるようなコツを意識した運用が不可欠です。
適切な文字数でメルマガを作成する時のコツとは
① 1通あたりのコンテンツを少なくする
② 一文の長さや改行の位置を工夫する
③ PDCAサイクルを回して適切な文字数を探る
④ htmlメールを利用する
⑤ AIを用いて校正する
ここでは、メルマガを作成する際の具体的なコツをいくつか紹介します。
1通あたりのコンテンツを少なくする
メルマガを作成する際、1通あたりのコンテンツ量を適切に調整することは非常に重要です。
情報を詰め込みすぎると、読者は内容を消化しきれず、結果としてメルマガの効果が薄れてしまう可能性があります。特に、読者が忙しい現代においては、短時間で理解できる情報提供が求められています。
そのため、1通のメルマガには、伝えたいメッセージを絞り込み、必要な情報だけを厳選することが大切です。
一文の長さや改行の位置を工夫する
メルマガの内容を効果的に伝えるためには、一文の長さや改行の位置に工夫を凝らすことが重要です。
特に、読者がスマートフォンやPCでメルマガを読む際には、視覚的な負担を軽減することが求められます。短い文を心がけることで、情報が明確に伝わりやすくなり、読者の理解を助けることができます。
具体的には、一文の長さはできるだけ短く保ち、要点を簡潔にまとめることがポイントです。一般的には、20〜30文字程度の文が読みやすいとされています。
PDCAサイクルを回して適切な文字数を探る
メルマガの適切な文字数を見つけるためには、PDCAサイクルを活用することが非常に効果的です。PDCAとは、Plan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Action(改善)の4つのステップから成り立っています。
まず、Planの段階では、メルマガの目的やターゲット読者を明確にし、それに基づいて初期の文字数を設定します。例えば、情報をしっかり伝えたい場合は、ある程度の文字数を見込む必要がありますが、読者の負担を考慮し、あまり長くなりすぎないように注意が必要です。
次に、Doの段階では、実際にメルマガを作成し、配信します。この際、設定した文字数を守りつつ、内容が充実しているかどうかを意識しましょう。
Checkの段階では、配信後の反応を分析します。開封率やクリック率、読者からのフィードバックを確認し、どの程度の文字数が効果的だったのかを評価します。特に、読者がどの部分で離脱したのかを把握することが重要です。
最後に、Actionの段階では、得られたデータをもとに次回のメルマガに反映させます。文字数を調整したり、内容を見直したりすることで、より効果的なメルマガを作成することができます。このPDCAサイクルを繰り返すことで、読者にとって読みやすく、かつ情報がしっかりと伝わるメルマガを実現できるでしょう。
htmlメールを利用する
メルマガの効果を最大限に引き出すためには、コンテンツの見せ方も重要です。
その中でも、htmlメールを利用することは、視覚的な魅力を高め、読者の興味を引くための有効な手段です。テキストだけのメルマガでは伝えきれない情報を、画像や色使い、レイアウトを駆使して表現することで、より多くの情報を効果的に伝えることができます。
htmlメールを使用することで、リンクやボタンを設置し、読者が簡単にアクションを起こせるようにすることも可能です。例えば、特定の商品の購入ページや、関連する記事へのリンクを設けることで、読者をスムーズに次のステップへと誘導できます。これにより、メルマガの目的である情報提供だけでなく、コンバージョン率の向上にも寄与します。
AIを用いて校正する
メルマガの作成において、AIを活用することは非常に効果的です。特に、文章の校正や内容のチェックにおいてAIツールは大きな力を発揮します。AIは文法やスペルミスを自動的に検出し、適切な修正案を提示してくれるため、時間を大幅に節約できます。
また、文章のトーンやスタイルを分析し、ターゲット読者に合った表現に調整することも可能です。
さらに、AIを用いることで、メルマガの内容が一貫性を持つようにすることができます。特に複数の担当者が関わる場合、各自の文体や表現が異なることがありますが、AIはそれを統一する手助けをしてくれます。
まとめ
メルマガの運用において、適切な文字数を見極めることは非常に重要です。読者にとって負担にならず、かつ必要な情報をしっかりと伝えるためには、文字数の調整が欠かせません。
また、適切な文字数を維持するための具体的なコツとして、コンテンツの量を調整したり、一文の長さや改行の位置に気を配ることが挙げられます。さらに、PDCAサイクルを活用して実際の反応を見ながら改善を重ねることや、HTMLメールの利用、AIを用いた校正なども有効な手段です。
これらのポイントを踏まえ、自社のメルマガ運用に活かすことで、読者の関心を引きつけ、ナーチャリング施策の効果を高めることができるでしょう。
今後のメルマガ作成において、ぜひ本記事で紹介した内容を参考にしてみてください。